ソープで働き始めたきっかけ part5
その不器用なホストから一ヶ月毎日電話が朝晩かかって来て一度もお店に行かなかったのに、
ついに一ヶ月後に行ってしまうのでした!
初めての同伴は信濃屋っていうコマ劇の近くの蕎麦屋さんでした。
お好み焼き屋さんが地下にあるところです!
今はもうないのかな?
もう10年以上行ってないのでわかりません…
そのホストは長野県の和田村という羽田孜さん出身のところの人だったので、
信濃屋が好きだったように思います。
思えば、暴力ホストで、四年半散々お店でお金を使いましたが、
外では一切わたしにお金を使わせない人でした。
なので、信濃屋での初めての同伴も
もちろんおごってくれました。今思えばトイレ掃除のホストでお金がなかったのに、見栄ってやつですね。
先行投資とかするほど賢くないホストだったので笑
「なに?女に払わせると思った?」と笑ってたのが印象的でした。
その後お店に行って、社長からなにから、みんな、あいつが客呼んだのか、って喜んでくれたので、
上の人もたくさんついて楽しませてくれ、普通に3万くらいの会計で、
アフターもしてくれましたね。
鈴音?だっけ?
あの歌舞伎町のとんかつお茶漬けのお店です!
階段を上がる時に、パンツパンツとかわざわざ気を遣って下ネタ満載のアフターでした笑
安いキャバクラで働いてたので、そんな稼いでないのに楽しかったので、毎週お店に飲みに行ったかなあ?
その一ヶ月後が誕生日だったんですよ。
お客さんのいないホストなのに見栄っぱりです。
事前にいくら使ってくれとかは言われませんでした。
でも、好きになってたので、キャバクラの仲良いボーイに「ホストの誕生日っていくらぐらい必要だと思う?」ときいたところ、
80万くらいじゃない?と言われて、学生ローンを紹介されました。
高田馬場の、カレッジとフレンド田という学生ローンで30万と50万借りれた。
親の名前さえ書けば貸してもらえるやつです。土地も持ってたし。
そして、
当日80万を持って誕生日に臨みました。
そのホストのお客さんは私ともう一人しかいませんでした。
確か同伴出勤したと思いますが、食事しながら
「おれの誕生日暇だから」と言ってたやうな気がします。
でも、男に好かれる人だったので、他のホストたちが自分のお客さんをたくさん呼んでくれてお店は混んでたと思います。
誕生日のホストのお客さんなので、
代表やら社長やら色んな人が席について、盛り上げてくれました。
そして、ラストオーダーのとき、そのホストが席に戻って来て、急に、「ドンペリゴールド2本入れるぞ!」と言った。
私はドンペリゴールドの値段もその時は知らなかったけど、
絶対後に引かないような強引な言い方だったし、こっそりお金も用意して来たので、
「いいよ」と言った。
ラスソン。
ラストソング。
そのお店は、誕生日の時はその誕生日のホスト、そして、普段はその日の売り上げが1番よかった人がラスソンを歌う仕組みだったので、
もちろんそのホスト真銀(ましろ)さんが歌いました。
他にもうひとりお客さんがいたのに、私の隣で歌ってくれました。
そのお客さんはピンドン(ピンクのドンペリ)を一本入れようとしただけで、泣いてしまったようでした。
でも私がこっそり80万を実は用意して会計をすんなり払ったのを見て真銀さんが泣いてしまいました笑
ドンペリゴールドを強引に入れた時、
私が払えないと思っていて、私に売り掛けを飛ばれて、自分が借金背負う覚悟で見栄で入れたようです。
おそらく上の人に誕生日をイベントでやる以上売り上げいくらあげろと言われていたんでしょうね。
だから強引だったわけです。
そういう事情、最初から言ってくれたらもっとなんとかしたのに、って思ったけど、
向こうが言わないでいたところが余計によかった…
そうして、借金を抱え始め、もっとお金を使ってあげたいと思うようになり、
キャバクラで出会った、Mビルの社員に相談したのであった。
Mビルの社員寮で回された話はまた今度。
ホストより普通の人の方がひどいって場合もたくさんあるのです…