puti-pudding の冷凍庫

過去も未来も現在も。少しだけ人と変わってるかも。

ソープで働き始めたきっかけpart14

義理風呂で初めてわたしに入ったそのボーイさんは、

 

初めて会った時は、元教師だと言っていました。

 

生徒にすごく好かれて信用があったらしくて、具体的なエピソードもきかせてくれ、本当にみんなに好かれてる兄貴的な存在の人なんだと信じてしまったのが

のちに、信じてお金を渡してしまったことにつながったのかもです。

 

 

実際に稼げるお店を紹介してくれたこともあって、仕事が少し暇になると、今吉原のどこが稼げるかの情報をそのボーイさんにきいたりしていました。

 

特にその時は、私からお金を取ろうという雰囲気はなかったように思います。

 

が、きっかけは、

私を少し助けてくれるお客さんが現れたことでした。

 

それで少し生活に余裕が出るようになって、たまたまそのお客さんの話をしてしまって、

 

急に、しばらく俺にお金を預けて増やさないか、という話をもちかけられた、って感じです。

 

それまではいつも私はホストに殴られて財布のお金を小銭以外すっからかんに取られて、

ウーロン茶すら買えない日も。

お店がただで支給するおにぎりの残りをやっともらう日も。

 

夜中はデリヘルを掛け持ちして、

体力ができる時は日の出から働いて、

363日昼も夜中も働いて、誕生日のみ休むことが許されていました。

 

片方のブーツのかかとが取れかかってグラグラしてても、新しいブーツを買うことが許されず、片足をかくんかくんしながら歌舞伎町をそんなブーツで歩いてたくらいなので、

 

 

そんな、暴力ホストが後ろにいるのに、私からお金をだまし取れるとはそのボーイさんも思ってなかったと思います。

 

そんなかかとが取れかかっているブーツで半分寝かかって髪もくちゃくちゃ、顔や体に必ずあざがあって、MARSとかの露出したかっこで歩いてて、

 

歌舞伎町で朝方テレビの取材の人に

ホストの愚痴をテレビで話してほしいって声をかけられたこともあります。

 

そんなことテレビで話してたまたま、その人の耳に入ったら、また殴られるのでごめんなさいと断りましたけどね!殴られるのが怖くて公的な機関には話せなかったです。

 

 

歌舞伎町で、知らない人にご飯をおごってもらったことも何度もあります。

 

ホストクラブのオーナーをやってるのだけど、悪徳なホストの話を聞かせて欲しいと言って、ご飯を食べながら、私の話を終始眉をひそめて、うなずいてきいてくれ、

 

帰り際に

「僕は現役のホストじゃないから、お金のために君の声をかけたわけじゃないから、連絡先はきかないよ。安心して。本当にひどいホストがいるんだね。どこのホストかはきかないけど。」

 

といったようなことを言って紳士的にご飯をおごってくれて、帰った人もいました。

今思えば逆にどこのホストだったんだろう???

と気になります笑笑

 

 

たぶん見た目が度を超えてボロボロだったので、そうやって助けてくれる人もいました。先輩もご飯よくおごってくれたし…

 

通ってたホストクラブの代表は、ブーツのかかとが取れかかって歩いてるのを見て、涙流して二万円くれました。

 

ブーツぐらい買えよって。

 

そのボーイさんもご飯をおごってくれる1人だったかもしれないです。仕事紹介したり、飲みに連れて行ってくれたり…

 

ただ、お金が少しあるとわかった時に態度が変わって、出資話になり、

 

お店にたまたまきたその筋に詳しい人が調べてくれたところによると、

 

借金まみれだったのです!そのボーイさん!そしてお金はすべてキャバクラで使ってしまったみたいです。

 

大人数つれて、かなり羽振りのいい飲み方をしていたみたいでした。

 

結果、間に入ってくれた人がいろんな人にきいたら、だれもケツ持ちたくない!こっちに金返せ!という人ばかりで、

間に入ってくれた人にもお金を払うことになり、その人がちゃんとした借用書を書かせてくれたので、

 

借用書は手に入りました。

 

ただ、

ボーイは子供ができたとのことで、

奥さんから、手紙が届き、

 

毎月の支払いがきつくて旦那と別れたい、死にたい!どうにか支払いを減らして欲しい

 

と相談があり、

 

私はもういくらでも返せる額でいいです、

 

と返事しました。

 

そしたらそのボーイから連絡が入り、

今度から支払いは俺の親が払うからと

 

お母さんと連絡し合うことになりました。

 

そのボーイさんの親御さんは、昔その息子の事業の失敗で家を売って借金にあてたらしく、

財産がなく年金暮らしで、老夫婦でとても厳しいと言いながら、月々1万円を毎月払ってくれてました。

 

本人に払ってもらいたかったし、

なんだか親御さんが気の毒な気がして、もうお金は入りませんと言いたかったのですが、

 

何年もして、

急に電話がかかってこなくなったんです!

 

 

なので、

もうお金はいいや、自分が悪いんだから、と思っていたら、

 

半年後、すごく久しぶりに急にそのボーイから電話がかかってきて、

 

俺の親、あんたのこと心配しながら死んだよ!ちゃんとお金返しなさいといつも言ってたよ!

 

 

ちょーーーーー嫌味たっぷりに電話がかかってきました!!!意味がわからなかった。

 

来月、残金まとめてすべて払ってやる!

 

と言ってなぜかガチャ切りされたのですが、

 

それから一切連絡もなければ、振り込みもありません!

 

その人のことはもう関わらないでおこうと思ってこちらから連絡はしてないのですが、

 

お母さんが亡くなられたのがすごく心残りです!

 

亡くなられる前にお母さんは関係ないんだからもう返済はいいです!と言えばよかった!